「うちの子、少し臆病かも?」そんな不安を抱えるパパ・ママへ。
迷子になった犬のハルが、大好きな飼い主の「におい」を頼りに一歩を踏み出すこの物語は、子供たちに目に見えない絆を信じる強さを教えます。
読み聞かせを通じて、お子様の五感を刺激し、共感力を育む具体的なコツも解説。
読み終えたあと、我が子をぎゅっと抱きしめたくなる――そんな温かな知育体験を、ハルと一緒に始めてみませんか?
冷たい冬の風が運んだのは、一番大切な人の香りでした。
ここは、冷たくて知らない匂いのする場所。迷子になった犬のハルは、心細さにぶるぶると震えていました。
でも、そのとき鼻をくすぐったのは、あの日お庭で一緒に遊んだ、あたたかくて優しい「あの匂い」……。
一匹の小さな犬が、目に見えない「絆」をたよりに勇気を振り絞る。
ページをめくるたび、春の足音と、誰かを想うあたたかさが心に広がっていくはずです。
さあ、お子様と一緒に、ハルの小さな冒険を追いかけてみませんか?
登場キャラクター

ハル
寂しい時は全身でぶるぶる震え、嬉しい時はダイナミックに飛びつく、とても素直な性格です。

こねこのもも
真っ白な綿毛(パフ)のようにふわふわな体と、吸い込まれそうな大きな瞳が特徴の子猫です。

こぐまのぽん
段ボール箱に入ってやってきた、言葉の種(ことのは)を育てる不思議なこぐま。頭に乗っているのは、彼の大切なエネルギー源であり、心のバロメーターでもある「魔法のかしわ餅」です。

こぎつねのぽて
普段はおっとりしたこぐまですが、大切な「ことのは」を精査したり、調べ物をしたりする時は、キラリと光る大きな眼鏡をかけます。
冬の孤独(物語パート)

春の予感

梅の花との出会

記憶の再生

再会のぬくもり

春の訪れ

創作絵本「はるはどこ?」を読んでくださり、ありがとうございます。
ハルが無事におうちに帰れて、本当によかったですね。
この物語の余韻を楽しみながら、お子さまと一緒に「春」や「絆」について深掘りするための問いかけと、その後の解説へのガイドを用意しました。
ハルと一緒に「春のたからもの」を見つけにいこう!
読者の皆さんの心には、どんな春の景色が浮かびましたか?
物語を振り返りながら、お子さまと一緒に自由な想像を広げてみてください。
ハルの「だいすき」は、どこに隠れていたかな?
- ハルの気持ちを想像してみよう: ひとりぼっちで震えていたハルが、梅のにおいをかいだとき、どんなお顔になったかな?
- みんなの「春のにおい」: ハルは梅の花のにおいでおうちを思い出しました。みんなにとっての「春が来た!」と感じるにおいや音、色は何かな?(例えば、花の香り、鳥の声、暖かいお日様など)
- もしハルに会えたら: おうちに帰れたハルに、なんて声をかけてあげたい?

ハルの気持ちを考えてみてっ?
【解説】五感で感じる「季節の訪れ」と、心をつなぐ「記憶」
ここからは、この物語が伝えたかったメッセージや、お子さまの感受性を育むポイントについて詳しくお話しします。
ハルが「におい」をきっかけに勇気を出したように、小さな変化に気づく力が、子どもたちの世界を豊かに彩っていきます。
物語の背景にある季節の移ろいと、心の成長について一緒に見ていきましょう。
物語が伝えたかったメッセージ
この物語の核にあるのは、「目に見えない絆と、希望の象徴としての春」です。
- 「記憶」が道しるべになる安心感 ハルを救ったのは、アカリちゃんと過ごした幸せな記憶(におい)でした。子供たちにとって、身近な人との温かい思い出が、困難な状況(寒さや孤独)を乗り越える「心の安全基地」になることを伝えています。
- 自然はいつも寄り添ってくれている 冬から春への移り変わりは、言葉がわからなくても五感で感じ取れる大きな変化です。季節の訪れは、ただのカレンダーの行事ではなく、私たちを励まし、大切な場所へと導いてくれる「優しい隣人」であることを描きました。

春はたくさんの出会いがあるのねぇ
お子さまの感受性を育む3つのポイント
この絵本を読み終わったあと、お子さまの心に種をまくための関わり方をご紹介します。
1. 「五感」を言葉にする力を養う
ハルは「におい」という視覚以外の情報で世界を認識しました。
- ポイント: 「お花のにおい、どんな感じかな?」「風が冷たいって、どんな気持ち?」と問いかけてみてください。
- 効果: 視覚情報が強い現代において、嗅覚や触覚に意識を向けることで、より立体的で豊かな表現力が身につきます。
2. 「ラインオブアクション」から感情を読み取る
今回のイラストは、あえて大胆なポーズ(ラインオブアクション)で描かれています。
- ポイント: 文字を追うだけでなく「ハルのおてて、どうなってる?」「アカリちゃん、どんなふうにハルを抱っこしてる?」と、絵の動きに注目させてみてください。
- 効果: 相手の表情や仕草から「言葉にならない気持ち」を読み取る、共感力(エモーショナル・インテリジェンス)を育みます。

エモーショナル・インテリジェンスとは、自分と相手の『感情』をうまくキャッチして、それをプラスに活かす能力であります!
3. 想像力を広げる「雑な」塗り(アクリルマーカー風)の魔法
きっちり塗りつぶさない、勢いのある色使いは、あえて「未完成な部分」を残しています。
- ポイント: 「ここは光がキラキラしているのかな?」「この色の混ざり方は何に見える?」と自由に解釈させてあげてください。
- 効果: 正解を求めるのではなく、自分なりに世界を補完する「想像の余白」を楽しむ力が養われます。
💡 大人の方へ ハルがアカリちゃんの胸に飛び込んだ瞬間、お子さまをぎゅっと抱きしめてあげてください。物語の体験が「本の中のこと」から「自分の体験」へと変わり、深い愛情の記憶として刻まれます。
まとめ 「大好き」のにおいが勇気になる。親子の心をつなぐ、五感の物語
暗い冬から光あふれる春へ。
迷子になった犬のハルが、大好きなアカリちゃんの「におい」を頼りに一歩を踏み出す姿は、子供たちに**「目に見えない絆を信じる強さ」**を教えてくれます。
この物語は、単なる季節の移ろいを描くだけではありません。
不安なとき、孤独を感じたとき、自分を支えてくれるのは「幸せな記憶」であるという、人生において大切なメッセージを伝えています。
💡 この記事のポイント
- 五感を育む体験: 嗅覚(におい)をきっかけに物語が動く構成により、お子さまの観察力と想像力を刺激します。
- 「心の安全基地」の再確認: 大好きな人のもとへ帰るハルの姿を通して、親子間の愛着形成と安心感を深めます。
- 自由な感性を引き出すアート: カートゥーン風のダイナミックな構図とアクリルマーカーのような力強い色彩が、お子さま独自の解釈を促します。
ハルと一緒に、春の「宝探し」に出かけませんか?
読み聞かせが終わったら、ぜひお子さまの手を引いて外の世界へ飛び出してみてください。
「ハルが見つけた梅の花、どこにあるかな?」
「春のにおい、見つけられるかな?」と語りかけ、本の中の感動を現実の体験へとつなげましょう。
今しかできない親子の対話が、お子さまの心を豊かに育てる一番の栄養になります。

もしハルがここにいたら、なんて言ってあげたいっ?

コメントを残す コメントをキャンセル